家島一斉手術のご報告☆

3日間(捕獲、リリースを含めると5日間)に渡る家島一斉手術、無事に終了いたしました☆

手術頭数は野良猫109匹+飼い猫1匹。

内、妊娠率は42%、産後率は21%、堕胎数は74匹となりました。

術前に状態の悪い子が多く、ほぼ全員に点滴とビタミン剤の投与を行い、あったかい部屋で一泊後、無事に元居た場所にリリースされていきました(*^^*)

島の皆様、ボランティアの皆様の「猫を何とかしたい」という熱い思いが一つになり、その大きな波が、島を動かしてくださいました。

島の猫問題を、個々人でいがみ合うだけの問題ではなく、島全体の課題として捉え、取り組んでくださった区会の皆様、本当に本当にありがとうございました😆

 

それでは、時系列に沿って順番にご紹介していきたいと思います✨

捕獲初日は当院スタッフ1名、チーム命の輪から2名応援に来てくださり、島の皆様のご協力のもと雷雨の中奔走してくださった結果、なんと50匹もの捕獲に成功しました!!皆様、本当に本当に、お疲れさまでした!💦

 

翌日、いよいよ手術開始日です。クリニックスタッフが全員、船で手術機材を担ぎ込みました。手術会場ではたくさんの島民の方々が受付や捕獲、掃除等のお手伝いをしてくださいました😌

また、手術を間近で見ていただけるオープンな環境の中、見学くださる方や窓から覗き込む方もいらっしゃいました。

島の高齢者施設の中ではこんなざわめきがあったそうです↓
「猫のな、耳に切れ込みが入っとるとな、もう子を産まんらしいぞ。」

野良猫の過酷な現状を、そして猫問題への正しい向き合い方を、不妊去勢手術を通して今一度考えていただくことができたのではないでしょうか。

家島2日目です✨

晴天に恵まれ、お手伝いに来てくださった皆様は汗ばむ陽気☀

2日目も、たくさんの猫ちゃんが手術を受けるために待機する中、1日目に手術を終えた子達を元の場所にリターンする作業、3日目に向けて捕獲する作業が同時並行で行われました!!

この日から、耳カットされた猫たちが元気に元いた場所に解き放たれました!
手術前の同風景と比べるととっても感慨深かったです✨

手術を終えたメス猫ちゃんを迎えに来る優しい茶トラの旦那さんの姿も…💕(旦那さんはこのあとすぐに捕獲され、無事手術を終えました(笑))

島の皆様と、耳カットされた猫たちの共存の始まりです。地域猫という理解の和が少しずつでも広がり、猫と人の生活が穏やかになってくれることを望んでやみません😌

家島一斉手術、3日目の写真です。

最終日も、前日に手術を終え一晩暖かい部屋で過ごした猫たちが朝からズラリ✨
順番に軽トラに積まれ、元いた場所に返されていきました☺

中には、「なんで猫を戻すんじゃ。このまま連れてってくれ」とおっしゃられる方もいました。

TNRの「R(リターン)」には意味があります。

手術された猫がその場に帰り、テリトリーを守ることで他からの猫の流入を防ぎ、その集団自体はもう増えない。数年をかけて、寿命を迎えた猫から順に少しずつ集団の数を減らしていくことができるのです。

大事なのは「継続」。

今回の一斉手術で、110匹の手術済み猫が誕生しました。

しかし残念なことに、すでに出産を終えている個体や捕獲に至らなかった妊婦猫も確認されています。

今回限りでこの取り組みを終えてしまうと、これから育っていく子猫や捕獲漏れした個体が再度妊娠・出産を繰り返し、1〜2年後には元の木阿弥に戻ってしまいます💦

今回動いてくださった島民の皆様、ボランティアの皆様の数日間のご苦労は計り知れません。
どうか、どうか、この努力を無駄にしないためにも、手術の継続をお願いいたします!!

私は、まだまだ満足していません。
ここからがスタートなのです。
今一度気を引き締めて、島の猫問題のアフターフォローを継続していきたいと思います✨

改めまして、支えてくださった皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!

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