当院のスタッフが坊勢島に出向き区会の皆様や地域おこし協力隊、地域の皆様と島猫一斉TNRに踏み切った日から早1年…当時の事は昨日のように思い出されます😌
これまで、当院が島に捕獲に行ったり、つかねこボランティアの皆様の協力のもと島の臨時手術会場で手術をしたり・・・島の皆様の目撃情報に基づき途切れる事なく手術を進め、79頭の猫達のTNRを終えてきました。
その間、地域おこし協力隊の多大なるご協力のもと、地域の猫の生息状況や未手術猫の割り出し、継続的な餌やりと地域住民の皆様への地道な説得が日々継続され、この度、秋の繁殖期を前に、10月21日、未手術猫の大規模TNRが再度決行されました!!
今回のターゲットは、前回までの取り残しの猫達で、手術済み猫と未手術猫が混在している中、餌やりの時間が決まっておらず、猫の出現時間が曖昧で猫の全体数がなかなか把握できない箇所がある事が最大のネックでした。
これは素人では太刀打ちできないかもしれない…
そう考え、今回の捕獲は、野良猫、保護猫のお手伝い屋さん、「ねこから目線。」様にご依頼する形でスタートいたしました!!
実はねこから目線。様は9月より対応エリアに姫路を追加してくださり、当院を起点とした出張費でご依頼を引き受けていただけることになったのです!!
猫に関することでお困りの姫路近郊の皆様、これまでご自身の力でどうすることもできなかったようなことも、是非一度、ねこから目線。様にご相談ください!!度肝を抜かれるプロの圧巻の技でお悩み解決できるかもしれませんよ😆
今回の坊勢島事前調査で確認できた未手術猫はおよそ30頭強。10月21日から、ねこから目線。様の精鋭スタッフたった2名で島に入り、翌日早朝までになんと24匹の猫ちゃん達をゲット!!
チャーター便で捕獲された猫たちを安全に姫路港まで送り届けてくださりました😌
詳細は是非ねこから目線。様のブログをご覧ください。https://nekokaramesen.com/2024/10/24/2024-10-23/
当院に到着した猫たち、さっそくオペに取りかかります。
今回のTNRで、坊勢島の猫を総数103頭、手術を終えました。
ねこから目線。様が現地で感じた感触では、「まだ、猫はいる」とのことでした。現地では子猫の鳴き声もまだ、響いていたそうです。
猫の繁殖を食い止めるにはもう少し時間がかかりそうですが、確実に、一歩ずつ、目指すところには近づいている実感はあります。
家島でも坊勢島でも、「島」という同条件ではあるものの、そこに住む人々や地形、猫のコロニーの特性等は千差万別で、その場に応じた臨機応変で柔軟な対応が必要となってきます。新たな提案や要望に柔軟に応えてくださる区会の皆様には感謝しかありません。
TNRの効果が実感できるのは数年後です。反対ご意見をお持ちの方、現に猫に迷惑を被っておられる方からのご理解を得られるのは難しい活動です。
ですが、姫路市の島ではこれまで関心の無かった人たちも含め、すでにたくさんの方々が関わってくださっています。一人ひとりができるほんの些細な事一つで、いい方向への変化に舵を切ることができるということを「知って」いただきたいです。これまでの皆様の努力が無駄ならないよう、猫の繁殖力に負けないスピード感と継続する地域の団結力をもって、真の意味での人と猫の共生社会が実現されることを願ってやみません。