2022.12.01
手術の合間に、過去に当院に手術依頼の多かった地域の野良猫たちの現状を確認するため、現地に赴きました。
木枯らしの吹きすさぶ中、雨風をしのげる場所を見つけ、猫たちは皆、たくましい姿を見せていました。
まだ手術を終えていない子がいました。鼻を鳴らして苦しそうに呼吸する子もいました。餌やりさんのおかげで、毛艶や体格がとてもいい子もいました。
外の環境は決して「自由な楽園」ではありません。猫も決して「自由気まま」に生きているわけではありません。
猫同士のテリトリー争いや感染症のまん延、交通事故に虐待、明日ありつけるごはんや飲み水ですら確保がままならぬ中、ストレスを抱えながら必死で生きています。
全ての猫を安全な場所に収容するのはまだ時期尚早。
人と猫が無理なく共存できる社会の実現を目指して、悲しい現実を、どうすれば、どれくらい有効的に回避できるのか。
今を生きるたくましいこの子達から目を背けずに、望まれない不幸な命を産ませないためにも、もっともっと手術をすすめていきたい。