外猫さんはつらいよ
手術の合間に、過去に当院に手術依頼の多かった地域の野良猫たちの現状を確認するため、現地に赴きました。
木枯らしの吹きすさぶ中、雨風をしのげる場所を見つけ、猫たちは皆、たくましい姿を見せていました。
まだ手術を終えていない子がいました。鼻を鳴らして苦しそうに呼吸する子もいました。餌やりさんのおかげで、毛艶や体格がとてもいい子もいました。
外の環境は決して「自由な楽園」ではありません。猫も決して「自由気まま」に生きているわけではありません。
猫同士のテリトリー争いや感染症のまん延、交通事故に虐待、明日ありつけるごはんや飲み水ですら確保がままならぬ中、ストレスを抱えながら必死で生きています。
全ての猫を安全な場所に収容するのはまだ時期尚早。
人と猫が無理なく共存できる社会の実現を目指して、悲しい現実を、どうすれば、どれくらい有効的に回避できるのか。
今を生きるたくましいこの子達から目を背けずに、望まれない不幸な命を産ませないためにも、もっともっと手術をすすめていきたい。
外猫さんはつらいよ…
ほんとにそう思います。
今まで猫さんと関わることなかったけど、私の近所ではエサをまいて回る人がいらして…ただただ猫さんが増え続けてました。それを見るのがまた辛い…寒い中エサをもらうために身を丸めてひたすら待つ様子…子猫が突然なくなってる姿…何匹葬ったことか…
どしゃ降りの中、住まいの前の溝で子猫を保護してから、ボランティアのお手伝いをするようになりました。
少しづつ地域猫の活動も世間で知ってもらえる様になりました。頑張って地域猫にする為に走り回ってくれてる人もいます。
助成金が出るようにも手を尽くしてくれた人達がいます。
1日も早く、家猫が当たり前になるように…
いつの日か猫さん達が煙たがられず、全ての人に受け入れてもらえる様に…願って。
出来ることやっていこうと思います
下林様
熱いお言葉ありがとうございます。
この活動は、本当に皆様一人ひとりのお力添えがなければできない活動です。
1人でも多くの方々に本当の意味での猫の福祉を考えてほしい。
無責任な餌やりさんがふと、産まれて不幸になる子猫に哀れみや諦めだけじゃない、もう一歩踏み込んだ勇気を出してほしいと思っています。
いつかこの活動が社会の「当たり前」になるまで、一人一人ができることに挑戦していけたらと思っています。
ますます寒さが厳しくなってまいりますが、お風邪など召されないようご自愛くださいませ。
スペイクリニック姫路
野村