今回の一斉TNR現場はたつの市！！

猫は昔からいたけど、徐々に増えゆく猫の糞尿トラブルや発情期、喧嘩に伴う猫の鳴き声のうるささに、住民の苦情が殺到。特に、今回の現場は観光客からの苦情が発端となり、地域が動き出すきっかけとなりました。

苦情を受けた自治会が、地域・行政に召集をかけ、自治会長・ボランティア・愛護センターの方々で何度も話し合いが行われ、野良猫との共存や地域猫活動に関する理解を深め合い、地域住民賛同のもと、自治会が手術費用を全額負担する形で、今回の官民協同の一斉TNRが実現しました。

たつの市には野良猫の不妊去勢手術に対する助成金制度はありません。

そんな中、このように地域住民が集い、課題解決に向けての知識を深め合い、野良猫の問題は地域の問題であるという当事者意識のもと、それぞれの立場の人たちがそれぞれできることを最大限に発揮し協同できたことが、何よりも素晴らしい、本当にすごいことなのです！！

 

プロジェクト当日。
雨の心配をしていたところ、今季最大の寒波が襲撃！！
捕獲する人間がまいってしまうほどの寒さと強風で、猫の姿も心なしか、いつもより少ない様子。。。。

たつの・姫路・加古川をはじめ、京阪神地域からも捕獲ボランティアさんが大集結☆

手始めに、一番密集しているコロニーをみんなで捕獲。

人に馴れている猫たちは、自らキャリーイン！！
その他の子達も次々と捕獲機にイン！！
午前中だけでもたくさんの猫を捕獲することができました。

また、ここの猫は絶対やっておきたい！という猫たちを全て捕獲ができました。

そしてなんといってもボランティアの皆様の手際の良さ・・・☆

集結した仲間たちが持参した捕獲器の数は・・・圧巻でした。

捕獲された猫たちは次々と運ばれ、最終的には大きな水産トラックでスペイクリニック姫路まで搬入されました！！

３日間の寒い中、捕獲部隊の皆様には本当に最後まで諦めずに頑張ってくださいました。

 

そして翌日、スペイクリニック姫路での一斉手術開始です☆今回は応援に、伊丹ねこスペイクリニックの大塚先生にも参戦いただきました👍大塚先生、遠いところありがとうございます！！

今回は４４頭の猫ちゃんに手術を施すことができました。当初の予定では１００頭程度を見込んでいましたが、この計画の前に３０頭程を前倒しで済ませていたことと、天候不良等による条件からこのような結果になりました。

TNRによる猫の繁殖を防止する最も有効な方法は、１コロニーに対し、短期間に、高密度に７割程度の個体に手術を施すことが望ましいとされています。

今回の一斉手術からの取り逃しは、地域住民の方々やボランティアの皆様が後を引き継いでくださります。

当然、当院も全力でバックアップさせていただきます！！

←リリース直後にご飯を爆食！

 

家島→たつの市と一斉TNRを経験し、改めて地域住民の皆様のご理解・見守りの大切さを実感しました。

TNR活動は一朝一夕で猫の問題を解決できる活動ではありません。

手術を終えた猫は現場に戻ります。現場の猫たちが、「ただTNRされただけの迷惑な猫」ではなく、真の意味での「地域猫」として地域で暮らしていけるよう、エサやりの皆様の適切な管理、地域の皆様のご理解が必要です。

一斉手術を終えた今、たつの市は大きなはじめの一歩を踏み出しました。

ここから、今回の取組みを無駄にすることなく、地域の皆様には正しい知識をもって適切な姿勢で猫との共生を図っていただき、この地域が全国のモデルケースとなることを願ってやみません。

←懐かしのメンバー集結！！