先日、兼ねてより区会からご依頼のあった坊勢島の猫ちゃん達の一斉捕獲に行ってきました!!
坊勢島 は、家島諸島中部に位置する島で、姫路港⇔坊勢島まで高速船で30分で到着できます。 家島本島の次に人口が多く、 漁業 を主要産業とし、兵庫県下で1,2位を争うほどの漁獲高を誇る漁業の島です。町並みは家島本島と同様、急こう配と細い道が折り重なり、こんなところにこんな立派な家が建つのかとカルチャーショックを受ける反面、とてものどかな自然に囲まれていました。
昔ほどではないですが、坊勢島にはまだ野犬も生息し、野犬、野良猫、猪の過剰繁殖による住環境への被害は深刻だそうです。例年、野犬の子犬が産まれては保健所に連れていかれ、野良猫も然り、増えすぎた猫の結末は・・・悲惨なものです。
今回は、兵庫県より委嘱された坊勢島の地域おこし協力隊の方が、今年春から行われていた家島での一斉手術の活動を見て、坊勢島での猫問題を区会に提起してくださり、計画が実現したものです。
聞くところによると猫の生息数は100匹。住宅地で目視されているだけでもこの数ですから、山間や竹藪に潜む野良猫を合わせると、もしかしたらそれ以上・・・
これだけの数になると、島民同士の気心の知れた仲であっても、猫に対する価値観、エサやりに込めた思いは様々で、やはり衝突が起こります。
地域おこし協力隊のS様及び区会の皆様のご協力により猫の生息数調査が行われていく一方で、エサやりの方々とのお話し合いやTNR後の猫たちが迷惑な猫にならないよう、管理方法の教授・説得もご尽力くださっています☆地域の方々が猫問題を地域の問題として捉え、地域の理解を深めるために活動してくださる。本当に素晴らしいことです。
ひとまず年内に、20匹の猫をTNRしよう!との話がまとまり、当院の捕獲部隊がいざ出陣!!
←チーム命の輪様にお借りした最強のケージ!!
←安定の軽トラ荷台乗りのスタッフK(笑)
エサやりさんが前日のエサをきちんとストップしてくださっていたおかげで、お腹を空かせた猫ちゃん達がそれはもうホイホイ!!(笑)
1時間ちょいで今回目標数の16匹を捕まえることに成功し、予定より1時間早く船に乗船☆
風邪をひいている子も多かったですが、手術時には皆抗生剤、点滴、ビタミン剤の投与を終え、栄養のあるごちそうご飯もたっぷり完食し、翌日の夜、無事に現場にリリースされていきました☆
さらに翌日には、3匹の猫が追加で手術を受け、年内目標20匹まであと1匹となりました!
そして年明けは、残された未手術の猫たちの追加調査と手術に向けた計画の擦り合わせ、引き続き地域住民の皆様の理解を求めるための説得活動を行ってまいります。
今回ご協力くださった区会の皆様、地域おこし協力隊のS様、住民の皆様、そしてキャリーをお貸しいただいたチーム命の輪様!!
猫たちのために本当にありがとうございます。
これからの大きな計画に向けて、引き続きどうぞご協力の程よろしくお願いいたします!!