Happy Birthday & 保護猫のお話

2023.07.28

先日誕生日を迎え、嬉しいサプライズ?!ケーキをいただきました〜✨年を重ねるのは嬉しいもので、それを一緒に祝ってくれる仲間がいるのは本当に感無量です😭空気を読めずにサプライズ崩しをしてしまいましたが(笑)、皆様のご配慮に心から感動いたします😂!!

連日30頭超えの手術が続き、寝ても覚めても頭の中は猫のことばかり…(笑)今回はその片隅のトピックをご紹介します↓(長文失礼いたします💦)

熱波が渦巻く危険な猛暑ですが、子猫ラッシュは最盛期…
まだまだ野外ではたくさんの子猫が産まれ、その大半がいたたまれない末路を迎えています。ましてやこの暑さの中、一体どこで暑さをしのいでいるのでしょう?

先日の岡山出張先でも、たくさんの子猫が保護され、手術要件に達した子猫から順次手術を行なっていきました。

姫路の手術日でも、手術を終えた子猫達の「腹減った〜!!」コールが止むことはありません(笑)

そんな中、最近よく「子猫を保護しました。どうしたら良いでしょう?」とのご相談を受けます。当院としましてはこのような相談を受ける度に、スペイ(不妊去勢手術)の浸透がまだまだ進んでいない現状を突きつけられ、不甲斐なさに胸が痛みます。

最初にお伝えいたしますが、当院は高回転の不妊去勢手術専門病院という役割を果たすため、当院が猫の保護を行うことはできかねます😖
ですが、目の前の猫を保護してご自身でどうにかしたい!という方のご相談にはお力添えができればと思っております。

子猫を保護するのは容易な判断ではありません。
お世話する人、場所、時間、医療、お世話代、全てが揃ってこその保護活動だと思います。先を見越し、ご自身の力で確実にその子猫を幸せにできるのか、よく考えてください。それができない場合は、残酷ですが、安易な保護はすべきではありません。
人がまっとうに生活できる基盤があってこその猫だすけ。助けてあげたいと思う人に時間的・金銭的ゆとりがなければ、保護することが猫の幸せになるとは限りません。

特に、先住の猫ちゃんがいるご家庭の場合、まず第一に、先住の猫ちゃんを病気から守るため、ワクチンの接種状況及び駆虫薬の投与状況を必ず確認してください。

お外で生活してきた猫ちゃんは、様々な感染症に暴露されノミ・マダニ・シラミに加え、お腹の中の寄生虫が寄生している可能性が高いです。可哀想な猫を保護したはいいけど、おうちの子にウイルスや寄生虫が蔓延してしまっては本末転倒ですよね。ひとつ屋根の下での「完全隔離」は残念ながらほぼ不可能でしょう。

一般的なワクチンは3種混合ワクチンと呼ばれるものが主流で、猫にとっては最低限必要な免疫の獲得を目的として製造されています(猫伝染性鼻気管炎(ヘルペスウイルス感染症)、カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症(猫パルボウイルス感染症))。
それぞれのウイルスに対する生体反応により、接種後の免疫獲得の持続期間(ウイルスに暴露されても十分に体が戦える期間)には違いがありますので、ご自宅の先住猫ちゃんがどのタイミングで追加接種をすべきなのか、かかりつけの動物病院で必ずご確認ください。

駆虫薬についても、種類によっては外部寄生虫(ノミ、マダニ、シラミ等)だけを駆除するもの、内部寄生虫の一部を駆除するもの等、駆虫できる範囲が異なります。適切な駆虫薬を選択いただくことが重要です。

次に、保護をした子猫には最低限、先住猫が行き来できない「別室(ケージ越しではなく、床から天井まで完全に区画された個室)」をご用意ください。保護してから最低でも2ヶ月、駆虫が完了し、ウイルス検査の結果が判明するまで、先住猫とは接触を避ける必要があります。

子猫へのワクチン接種時期や駆虫、ウイルス検査の時期につきましては、保護直後(月齢によります)、1ヶ月後、必要に応じて適切な時期にさらにもう一回、行う必要があります。子猫の状態に応じて検討が必要になりますので、かかりつけ医の判断に従ってください。

保護したての子猫、特に生後2ヶ月齢以下の子猫は突然体調を崩します。食欲が安定しないこともあります。様子を見ていてはあっという間に手遅れになってしまうかもしれません。信頼できるかかりつけ医や夜間救急病院の受入れ状況を事前に調べておく必要があります。

様々な懸念事項を乗り越え、無事に保護された子猫、ここまでの保護主様のご苦労は計り知れません。
そもそもこうした保護猫が後を絶たないのは、まだまだ野外での過剰繁殖がコントロールできていないから。保護猫を譲渡する際は、譲渡前に不妊去勢手術をすることで、譲渡先での繁殖を確実にストップすることができます。

当院では生後2ヶ月齢(体重1kg程度)から、安全に不妊去勢手術をすることができます。
「まだ子猫だから」ではなく、「あっという間に大きくなるから今のうちに!」のお気持ちで、タイミングを逃さないでください!!

なんだかまとまりのないトピックでした😅
兎にも角にも、保護は慎重に!保護したなら最後まで(幸せな譲渡先にもらわれるまで)責任を持って!!
って事が伝わったら良いなと思います😌

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