第2回家島での出張手術を9月28日に控え、前回手術から5ヶ月を経過した今、家島の猫たちの生息状況を改めて確認するため、9月16日(土)、炎天下の中再び手術前調査に出向きました!!
今回の出張手術は前回ほど大規模なものではなく、日帰りで20から30頭を予定。
今回は、前回捕獲できなかった猫、手術時にはすでに出産後だったメス猫たちの子猫が対象です。
手術日に向けた捕獲をより効率的に行うために、事前にどの地域にどのようなコロニーがあるのか、オスメスの比率や妊娠猫の有無、エサやりさんは誰なのか、できる限りの情報をかき集めます。今回も島の皆様のお力をお借りし、各地域を回りました。
情報が的確であるほど、エサやりさんの協力があるほど、捕獲率は高まります。
前回の手術時に、まさに生まれていたのだろうと推測される5~6ヶ月齢の子猫の集団を見つけました。前回捕獲に回れなかった地域にもオスメス混在のコロニーがありました。前回、惜しくも捕獲できなかった妊婦猫がいた場所には、5~6ヶ月齢の子猫が仲良く母猫と寄り添い、母猫はまた妊娠している様子でした。
島民の方々から話を聞き、目視し、確認できた今回の手術対象はおよそ37匹。
ん?日帰り手術を予定していたけど、夕方の船で帰れるかな??💦
遭遇できた子たちは徹底的に手術を浸透させていきたいので、工夫しながら、何としてでも全頭手術いたします!!
ご協力いただくボランティアの皆様、島民の皆様、また無茶なことばっかり言いますが、どうぞ体の許す限り、ご無理のない範囲でお付き合いいただけますと幸いです(^^;)
また、今回の視察で、TNRの確かな成果を実感することができました!!
島民の皆様から「今年は子猫をあまり見かけなくなった」「以前は糞尿で困っていたけど、今は全然気にならない」等のうれしい感想をいただきました!
←2022年4月、糞尿に伴うご近所トラブルが発生していた場所。
←こんなにキレイに!!
一斉手術で耳カットをした猫たちにも会うことができました!
以前まではガリガリだった子たちも、毛艶が良くなりフクフクと太って元気に過ごしている様子でした(*^^*)
しかし掘り下げると、まだまだ家島の皆様の外猫に対する意識が低いのも事実です。人の残飯を人の気の向くままにばらまく人、手術に関しても、「うちの猫じゃないから知らん。来るからたまにエサをやっているだけだ」等と、まだまだ共生とは程遠い現実があります。エサをやることの罪悪感から、手術の話をしていても、猫の頭数をごまかす人もいます。
離島という物理的な環境が、動物を医療から遠ざけ、悲惨な状況で苦しみながら亡くなる命もあります。
私たちは、島内の猫たちへ、不妊去勢手術を浸透させます。島民の皆様には、猫と共生する上でのTNRへの更なるご理解をいただきたいとともに、願わくば、手術を終えた猫たちが幸福な姿で余生を苦しみなく全うできるよう、家島の皆様が協力して「地域猫」の取り組みを担っていただくことを望んでおります。
どうせ見かけるなら、悲惨な姿をしたガリガリのかわいそうな猫より、フクフク艶々と満たされた猫に出会えた方が、気持ちも安堵しますよね。